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マーケットを揺るがす8件の創造的破壊

マーケットを揺るがす8件の創造的破壊 

MarketWatchのスライドショー、8 ways ‘creative destruction’ will shake stocksを紹介します。
創造的破壊“creative destruction”は90年代にFRB議長アラン・グリーンスパンが有名にしたが、オーストリアの経済学者シュムペーターが提唱した理論で、そのコンセプトはカール・マルクスの著作の中にあったものです。その技術革新は全ての会社や産業を根こそぎ破壊し(brutally level)、新興企業が取って代わって繁栄する。現代の創造的破壊の8例を考察するということで、次の8例が挙げられています。


(1)電子タバコ E-cigarettes
企業(括弧内は銘柄コード)は、Big 3のAltria Group(MO), Lorillard (LO),Reynolds American(RAI)
(2)ガン免疫療法 Cancer immunotherapy
Bristol-Myers Squibb (BMY),Merck & Co. (MRK).Roche (CH:ROG)
(3)LED照明 LED lighting
Cree(CREE)
(4)オルタナティブ投資 Alternative capital
Berkshire Hathaway (BRK.A.,BRK.B), AON PLC (AON)
低金利下の為に年金基金や従来の投資家達がproperty-catastrophe reinsurance(P-CAT再保険)分野に参入して来たので、本来なら大規模損害で保険料が上昇すべきなのに保険料率を引き上げられない。その為、再保険会社は低収益に甘んじるしかない。バフェットが経営するバークシャー・ハサウェイはP-CAT分野の大手だったが、最近 excess-and-surplus 保険分野にAONと組んで参入を表明した。
(5)天然ガスエンジン Natural-gas engines
Cummins (CMI), Westport Innovations (WPRT)
(6)SDC Software-defined networking (ソフトウェアによる仮想的なネットワーク技術)
VMware (VMW),Dell (DELL), Hewlett-Packard (HPQ)
(7)3D印刷 3-D printing
Stratasys (SSYS),3-D Systems (DDD)
(8)ビッグ・データ Big Data
Teradata (TDC),Informatica (INFA), Qlik Tech (QLIK), Tableau Software(DATA)


<(4)オルタナティブ投資の補足説明>
◎オルタナティブ投資のAlternativeは、従来のものとは違うという意味で、低金利の状況下で伝統的な投資(conventional investment)とは違うものが求められている背景があります。alternativeの用例として alternative energy(代替燃料),alternative lifestyleなどがある。

ウォーレン・バフェットは有名なので説明の要はないだろうが、上記の保険は特殊で、保険会社の社員でも知らない人が大部分だろうから補足します。
◎property-catastrophe reinsurance
日本の保険会社は小さいとは言っても東京に本社があり全国に営業網を持っているが、アメリカの保険会社は地銀、信用金庫クラスの地元で営業している保険会社が多い。その地域で大規模な災害があると潰れてしまうかもしれないので、大規模災害(catastrophe)時に備えた保険を購入する。おおざっぱに言うと、保険会社が購入する保険が再保険である。このP-CAT再保険は、多額の保険金支払いになったケースのみ再保険会社が再保険金を支払う契約で、通常程度の損害では再保険金は出ない。再保険会社は通常の年なら支払いがないが、10年に一度程度はハリケーン等で多額の支払いを求められたりする。10年間資産運用を上手に行えば、そのリターンでかなり利潤があるので、受取保険料を全て吐き出しても利益が残ったりしたが、低金利下では旨味が薄くなったと思われる。その上、再保険料が値上げできないと利益が出ないばかりか、赤字の恐れもある。

◎ excess-and-surplus insurance
アメリカは連邦制だから、保険会社は州の免許を取って州内での営業をする。各州は地元の保険会社保護の為に、州内の会社(Domestic company)で保険を購入する事を義務付け、州内で保険を購入出来ない場合のみ州外の会社(Foreign company)から条件付きで保険を購入しても良いとしている。州により規制が違うが、地元保険会社から保険を購入できないケースとしては、保険金額が巨大で全部は引き受けられない、リスクが高い(洪水や地震等)などがある。この地元保険会社の引き受け能力を越えたものがthe excess-and-surplus insuranceと呼ばれる。この場合、その州で、excess-and-surplus保険会社(保険ブローカー)としての登録が必要である。

この記事にあるように、Berkshire Hathawayは大手の再保険ブローカー(地元保険会社との仲介業者)AON PLCと連携して excess-and-surplusに参入するそうだ。具体的には地元保険会社の引受能力を越えた分をAONがBerkshire Hathawayの傘下の保険会社、General Reinsurace Conpanyに引受させるのだろう。



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by show_isa | 2013-09-04 17:52 | market | Comments(1)
Commented by 名無し at 2013-09-06 14:28 x
【3599】コーコス信岡についてレポートを作成しました。
お時間があれば閲覧ください^^
h t t p : / /kie.nu/1iUk
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