<   2012年 04月 ( 4 )   > この月の画像一覧

タイム誌 世界の100人

散って葉桜になった桜の樹もあるが,その入れ代わりに咲いている桜の樹もある。植物には無知なのだが,同じ桜でも種類が違うのだろう。さて,アメリカの週刊誌「タイム」の「今年の100人」についてです。イギリスの新聞メトロでは,キャサリン妃とピッパ・ミドルトンの姉妹”Catherine, Duchess of Cambridge, and Pippa Middleton”が選ばれたことが報道されています。ついでに昨年入っていたキャメロン首相が漏れたことが皮肉られています。このMetroという新聞はイギリスに行ったことがないので実物は見てませんが,ロンドンで無料配布のタブロイドの日刊紙のようです。 日曜週刊紙のオブザーバーの論説では,これは60年代にタイムスリップしたようだと批判的です。他の女性は才能で選ばれたのに,イギリスからは外見や結婚,"avatars of aspiration"(あこがれのシンボル)等の理由で選ばれたと(最後の “While the rest of us can only sit and ponder, who needs box sets of Mad Men when the present can sometimes seem so very much like the 50s and 60s?” の意味が良く分からない。Mad Menは60年代の広告代理店業界を描いたテレビドラマのことだろうが)。 


ユーロビジョンソングコンテストの最年長と最年少者
2012年の英国代表のエンゲルベルト・フンパーディンク(Engelbert Humperdinck)は75才で出場者中,最高齢かなと思ったが,それより上があった。ロシア代表Buranovskiye Babushkiは民謡グループでその最高齢は76才とのことである。


一方最年少は今は16才以上との規定があり,15才以下はない。過去の優勝者の中ではおそらく,夢みる想い (non ho l'età)で1964年優勝当時16才のジリオラ・チンクェッティ(Gigliola Cinquetti)が最年少だろう。ビデオを見ると16才らしく初々しい感じです。ビデオが途中静止画になるのは古いフィルムなので傷があるためでしょう。


[PR]
by show_isa | 2012-04-22 15:52 | culture | Comments(0)

ユーロビジョンソングコンテスト(前回の続き)

相変わらずスペイン,ポルトガル等ヨーロッパの財政危機が取り沙汰されているが,財政健全化だけではなく成長戦略も不可欠というのはその通りである。しかし,昔のような経済成長は果たして可能なのだろうか。さて,日本が欧州の債務危機の拡大阻止のため、IMFに600億ドル融資枠を設定することになった。ヨーロッパで歓迎されているが,皮肉な状況でもある。なぜなら日本はヨーロッパ以上に政府は債務漬けになっているからであり,借金で他国の借金を補填しているのだから。国債の大半は国内消化されていることはよく知られているが,海外投資家の中には日本の長期的見通しに疑いを持つものもいるということだ。いずれ懸念を持った海外投資家が日本株等から資金を引き上げてきたら,それが引き金となって本当の債務危機になるシナリオももうあり得ることだ。既に投機筋は狙っているという話しもあり,果たして日本にどのくらい時間が残されているのだろうか。

ユーロビジョンソングコンテスト Eurovision Song Contest  (前回の補足)

前回のブログを書いた後に検索してみたたら,予想外であったがユーロビジョンソングコンテストの古い映像(1960年代)があった。60年代,70年代は今とは全然規模も違い,観客もクラシックコンサートのようにネクタイ締めて行儀よかった(興味あったらユーチューブで検索を)。

ちなみにイギリスの今年の代表は75才のEngelbert Humperdinck。ヒット曲もかなり前だし,どうなのかな?前回の書き込みで2010年の優勝者の名前の表記がちゃんとしていなかったので,補足します。

レナ・マイヤー・ランドルート ( Lena Meyer-Landrut 1991年 5月23日生まれ)。ついでに,蛇足。レナは国内大会で選出されるまで無名であったが,その後ドイツのシングルチャートで1位,2位,4位に同時になった。これは,ビートルズもマイケル・ジャクソンでもなし得なかった前人未到の記録。そして2010年5月初めには最初のアルバムを出して,これもヒット。なお彼女は父親(幼いときに別れたらしい)については語ろうとしないそうだ(州政府の大臣というのを前に見たと思ったがその記事を見つけられなかった。なお祖父と叔父は有力な外交官である。今年3月30日のガーディアンのフランス大統領選の記事中で Merkel's close aide and EU adviser, Nikolaus Meyer-Landrut (uncle of the eponymous Eurovision song winner Lena).とあった)。

ドイツで「オスロの奇跡」と熱狂的に歓迎されたのは当時の新聞(下の写真)でも分かりますが,それはドイツ人のコンプレックスがいかに根深かったかも分かります(以下はシュピーゲル国際版をもとにしています)。なお,レナの歌の英語は上手でない,変わったアクセントとの批判もありました。また,各国の採点は視聴者からの電話投票で決まります。

左のDie Tageszeitung紙   "ドイツは政治的経済的にヨーロッパでもっとも重要な地位にあるが,隣人に好感を持たれるには a little awkward, almost naive and modest が良い。 その点でレナはメルケル首相のやり方を音楽に適用したと言える。"


保守のDie Welt紙 " 各国から多くの票がドイツに入れられたことは我々にとって特別の感慨がある。.. ..  People like us. At least we're not being rejected.. .. ..she sings in English with a strange accent and narrowly misses the right notes. In her plain black dress she's simply Lena. Perhaps a little more friendly, personal and more natural than the others. Her song didn't hurt anyone.."


中道のFrankfurter Allgemeine Zeitungn紙   “この困難な時代,EUがより困難な時に,ヨーロッパの全ての人達が大変公正にスキャンダルなしで芸術を評価できた.. .. ..if only for a moment, Europe has another currency that everyone can agree on -- the human-artistic one."


大衆紙のBild紙 "かってどれだけ,ヨーロッパはドイツが嫌いだと得票がゼロの度に言われたことか。このコンテストは隣人が我々ドイツをどう思っているか測る毎年のバロメーターであった .. ..We thought we had become too big, too arrogant, too humorless as a nation for our neighbors. We thought it was envy that had prevented us from winning for 28 years. But, no, we were simply bad! Lena was simply good. Better than the others. More natural. More affable. A girl has enchanted Europe. A German. It's nonsense when we Germans think no one likes us. We've just got to hit the right note!"


 

[PR]
by show_isa | 2012-04-18 22:51 | culture | Comments(0)

ユーロビジョンソングコンテスト

久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ

 


温かくなってきたと思ったら,もう桜の花びらが散って下にたくさん落ちている。株式マーケットも上昇してきたと思ったら,世界的に下落している。1カ月かけて上昇した分は4月の5日間であっと言う間になくなってしまった。3月末で一旦整理したのは良かったが,4月の最初にちょっと株を購入してしまったので,少し赤字が増えてしまった。う~ん, 日経平均インバースインデックス(日経平均と反対の値動き)やVIX中期先物指数(恐怖指数)のETFでリスクヘッジした方が良いのだろうか。ユーロ危機は1カ月前と実態に変わりはそうないのだが,EURO STOXX50は4週連続下落して12%の下げとなっている。


  ユーロビジョンソングコンテスト バクー2012


 


ユーロビジョンソングコンテストのサイトをみたら出場歌手とスケジュールが決まっていた。参加は42カ国,5月22日と24日がセミファイナル,26日がグランドファイナルだ。優勝国が次回大会を開催するので,今年は2011年優勝のアゼルバイジャンの首都バクーで開催で,新しく会場を建設したらしい。今年はどこか優勝するだろう。WebTV(インターネット放送)で大会は全部中継されるので楽しみだ。


ユーロビジョンソングコンテストは今年で57回目になるが,優勝者としてはABBA(この年はジリオラ・チンクェッティが2位,オリヴィアニュートンジョンが4位だった)やセリーヌ・ディオン(なぜかスイス代表)などが有名で,ヨーロッパではかなり盛大に盛り上がるイベントらしいが,日本ではテレビで放映されないのは残念だ(昔,アバが優勝したときはテレビで放映されたのを見たが)。


さて,2年前,シュピーゲル国際版サイト(英語)でドイツはしばらくの間優勝から遠ざかっていたのでオスロ大会での優勝をかなり本気で目指し18才の女子高校生レーナ(Meyer-Landrut)が国内大会で選ばれたとの記事を見た。それでビデオを見ると,はじけるようなポップな曲で(サイトにあった他の国のビデオも幾つか見たが)かなり上位になるのではないかと思った。聞いたときはドイツ語かと思ったが,聞いている内に英語と分かった。解説によればかなり独特の発音らしく,ファンはそれもかわいいと思うのだが,彼女の好きなAdele や Amy Winehouseのへたな真似という声もあった。インターネットでオスロ大会の中継を見ていたが,ぶっちぎりでレーナが優勝し,ドイツ中が興奮していた。単にソングコンテストで優勝したという以上の価値があったからだ。それは,ドイツはナチの侵略のことでずっと引け目を感じていたのだが,ナチ侵略の被害を受けた国々が票を投じたことで,世界に受け入れられたという実感を持てたようだ。前回優勝当時は旧東欧圏,旧ソビエト諸国はほとんど未参加で18国の参加だった。(下はユーロビジョンソングコンテストの際のドイツ国内での放送の録画と思われる。)



 


レーナが優勝して故郷のハノーバー空港に到着した際は約1万人が出迎えた


[PR]
by show_isa | 2012-04-17 00:16 | culture | Comments(0)

映画「The Pirates! 」が資本主義の害悪を教えてくれた

もう桜の花が散り始めている。近くの公園はいつもは人が少ないのに,花見の人が多くいた。大学生のサークルらしいも2組来ていた。桜は後何日咲いているのでしょうか。


 

映画「The Pirates! In an Adventure with Scientists」が資本主義の害悪を教えてくれた


 What Aardman's Pirates taught me about the evils of capitalism


 さて,英国日刊紙「ガーディアン」電子版の経済欄のコラムで,アードマンのクレイメイション(粘土の人形によるストップモーションアニメ)の映画「The Pirates! In an Adventure with Scientists」をコラムニストのDeborah Orrが話題にしていた。ロンドンにやってきた海賊たちが進化論のダーウィンやヴィクトリア女王と繰り広げるアドベンチャー・コメディ。原作であるギデオン・デフォーの海賊船長シリーズは未翻訳らしく,映画も日本未公開なので,コラムの内容も良く分からなかったりします,でも,とにかく大変面白い映画らしい。 長文なので,かなりはしょって紹介します。

 筆者は子供を連れて映画館に行くのは,子供向け映画は退屈で大人だけでなく子供の知性をも馬鹿にしているのだから,気がすすまなかった。しかし,この映画はジョークにあふれ,複雑な大人の世界を分かりやすくかつ知的で陽気に表していて,一風変わったプラスチシン(合成粘土)の映画の知的刺激はすばらしかった。

人は良いが頭は良くない海賊船船長が主人公で,年間最優秀海賊賞を獲得するために必要な高価な略奪品を狙っていた。それにビーグル号のダーウィン,ヴィクトリア女王が絡んでくる。ちょっと深刻に受け取りすぎたのかもしれないが,この映画でネオリベラリズム,自然淘汰,世襲特権についてちょっと考えさせられた。

 ネオリベラリズムの強硬派は,「自由な資本主義」が「適者生存による自然淘汰」を再現すると言うが,ダーウィンは適者とは最強のことではない,現時点の環境にもっとも適応するものだとしている。多額の資金が あれば,自然を自分たちの必要に合わせられる(人間が環境に合わせるのではなく)。地球温暖化は人為的な原因によるものではないと右派が必死に主張するのは,このためだ。この点では,人類文明は科学者と危険な冒険をする海賊たちと同じだ。資本主義と(その代案である)社会主義はコインの両面にすぎない。社会主義は富への依存の問題よりも略奪品の分配の平等を主張しているが,一方は富裕を,一方はその否定的な面である貧困を見ているだけで,どちらも金銭に依存しているのは同じだ。
 富そのものの必要を減らし,富を再定義するのは不可能に見える。しかし、富の平和的な再配分という社会主義の理想より不可能とは言えない。人類は,富を解決ではなく問題として見るこようにしないといけない。価値の尺度としての富は,海賊船船長が学んだようにextremely limited and highly corrupting(大変限定的でかつ人を堕落させるもの?)である。富を人間存在の中心にするのは愚かである。
しかし,手間隙と費用をかけて作成された児童向けアニメに料金を払うのは価値ある投資であることは明白で ある。



The Pirates! In an Adventure with Scientists解説ビデオ(英語)


[PR]
by show_isa | 2012-04-11 01:12 | news | Comments(0)