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映画「The Pirates! 」が資本主義の害悪を教えてくれた

もう桜の花が散り始めている。近くの公園はいつもは人が少ないのに,花見の人が多くいた。大学生のサークルらしいも2組来ていた。桜は後何日咲いているのでしょうか。


 

映画「The Pirates! In an Adventure with Scientists」が資本主義の害悪を教えてくれた


 What Aardman's Pirates taught me about the evils of capitalism


 さて,英国日刊紙「ガーディアン」電子版の経済欄のコラムで,アードマンのクレイメイション(粘土の人形によるストップモーションアニメ)の映画「The Pirates! In an Adventure with Scientists」をコラムニストのDeborah Orrが話題にしていた。ロンドンにやってきた海賊たちが進化論のダーウィンやヴィクトリア女王と繰り広げるアドベンチャー・コメディ。原作であるギデオン・デフォーの海賊船長シリーズは未翻訳らしく,映画も日本未公開なので,コラムの内容も良く分からなかったりします,でも,とにかく大変面白い映画らしい。 長文なので,かなりはしょって紹介します。

 筆者は子供を連れて映画館に行くのは,子供向け映画は退屈で大人だけでなく子供の知性をも馬鹿にしているのだから,気がすすまなかった。しかし,この映画はジョークにあふれ,複雑な大人の世界を分かりやすくかつ知的で陽気に表していて,一風変わったプラスチシン(合成粘土)の映画の知的刺激はすばらしかった。

人は良いが頭は良くない海賊船船長が主人公で,年間最優秀海賊賞を獲得するために必要な高価な略奪品を狙っていた。それにビーグル号のダーウィン,ヴィクトリア女王が絡んでくる。ちょっと深刻に受け取りすぎたのかもしれないが,この映画でネオリベラリズム,自然淘汰,世襲特権についてちょっと考えさせられた。

 ネオリベラリズムの強硬派は,「自由な資本主義」が「適者生存による自然淘汰」を再現すると言うが,ダーウィンは適者とは最強のことではない,現時点の環境にもっとも適応するものだとしている。多額の資金が あれば,自然を自分たちの必要に合わせられる(人間が環境に合わせるのではなく)。地球温暖化は人為的な原因によるものではないと右派が必死に主張するのは,このためだ。この点では,人類文明は科学者と危険な冒険をする海賊たちと同じだ。資本主義と(その代案である)社会主義はコインの両面にすぎない。社会主義は富への依存の問題よりも略奪品の分配の平等を主張しているが,一方は富裕を,一方はその否定的な面である貧困を見ているだけで,どちらも金銭に依存しているのは同じだ。
 富そのものの必要を減らし,富を再定義するのは不可能に見える。しかし、富の平和的な再配分という社会主義の理想より不可能とは言えない。人類は,富を解決ではなく問題として見るこようにしないといけない。価値の尺度としての富は,海賊船船長が学んだようにextremely limited and highly corrupting(大変限定的でかつ人を堕落させるもの?)である。富を人間存在の中心にするのは愚かである。
しかし,手間隙と費用をかけて作成された児童向けアニメに料金を払うのは価値ある投資であることは明白で ある。



The Pirates! In an Adventure with Scientists解説ビデオ(英語)


by show_isa | 2012-04-11 01:12 | news | Trackback | Comments(0)
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