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なぜ、経済予測は景気回復を過大評価してしまうのか

イギリスのケースだが、金融緩和を過大評価して財政効果を過小評価しているという論文。How did economic forecasts overestimate the recovery?  Guardianに掲載です。
過大な予測になる理由は二つで、一つは財政による波及効果(the impact of changes in government spending on output)の乗数(the fiscal multiplier)が過小評価されている。二つ目は金融の量的緩和による効果( the benefits of quantitative easing )が過大評価されている。英国と日本では乗数効果の値が違うと思うが、参考になるような気がします。

IMFは 2012年の経済成長が 2.1% と予測したが、 0.2%のマイナスとなりそうだ。the OBR(予算責任局)は IMF同様、財政乗数( a fiscal multiplier)を 0.6と見たが、これは経済が完全雇用下の場合だ。The OBRは最近誤りを認め、 "the average [fiscal] multiplier over the two years would have needed to be 1.3 と言っている。QEで債券利回り( bond yields)が低くなった場合、追加資金は大部分が銀行内に留まり実態経済に回らない( the extra money was largely retained within the banking system, and never reached the real economy.)資金需要がないからだ。予測より緊縮財政の負の効果は大きく、量的緩和の効果は弱い。 だから計画を白紙に戻して予測モデルの基になっている経済理論が正しいか再検討すべきだ。( the forecasters must go back to the drawing board, and ask themselves whether the theories of the economy underpinning their models are the right ones.)
筆者 Robert Skidelskyは Warwick Universityの教授です。

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by show_isa | 2013-01-07 06:00 | market | Trackback | Comments(0)
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