人気ブログランキング |
<< マーケットを揺るがす8件の創造的破壊 最近の英語ニュースから >>

労働規制緩和先進国の英国で、派遣労働者の給与が不当に低いと労働組合が英政府をEUに提訴

Agency workers paid up to £135 a week less for same job, says TUCの記事を紹介しましょう。

この記事によると、同一労働、同一給与 the same job,the same pay とのEU規制に反して派遣労働者(Agency workers)の給与は 正社員(permanent staff)より週 £135(2万1千円)も少ない為、労働組合は英政府をEC委員会に訴える方針だ。the Swedish derogation(免除)として知られる抜け穴の利用が増えている。批判されている待機労働(zero-hours contracts)よりも劣悪なケースもある。
スウェーデンはもともとEC規制より労働者に有利だったために適用除外が認められたケースだが、これが英国で悪用されてしまった。
待機労働は、実際に呼ばれて働いた時間だけ給与を支払うので収入が不安定である。小売業のSport Directは従業員の9割が待機労働で病気休暇、有休休暇もない。


(補足)Agency workerは文脈から派遣労働者と思われるが、わたしの英和辞典には無く、和英辞典で派遣労働者を引くとtemporary workerとあるので調べてみた。独立行政法人 労働政策研究・研修機構のサイトの説明によると、

◎「英国でテンポラリー労働者(Temporary workers)と言う場合、「一時労働者」を意味し、派遣労働者は (Temporary) Agency Workers とよばれる。Agency Workersは、クライアント企業が派遣労働者を将来雇用者として雇い入れることを想定して行なう紹介予定型の派遣(temp to perm)と、それ以外の派遣に区別される。前者のケースでは、クライアント企業が派遣労働者を雇用した場合、派遣業者は紹介料を受け取る」

◎「英国の法規制は派遣企業の取り扱う職業や、派遣期間に制限がないなど他の欧州諸国と比較してゆるやかなものとなっていた。...2002年3月、欧州委員会は派遣労働者の保護に関する指令案を提出、これを受けた欧州議会は派遣労働者の保護を厚くする方向での修正を加えた指令を出す。この指令に対して英国政府は指令が導入されると派遣労働者を利用する企業が減り、これまで派遣制度が事実上提供してきた正規雇用へのルートが先細りしてしまう。結局は英国労働市場の柔軟性を損ねる恐れがあるとの懸念を表明していた。」

◎「zero-hours contracts 待機労働。  在宅ケアにおける待機労働(zero hours contracts―業務の発生時のみ雇用主の要請を受けて就業、労働時間に応じて報酬を受け取る働き方)の普及が、労働時間や収入の不安定さにつながっているほか、現場間の移動時間を労働時間に含まないなどの違法な運用も広がっている」


柔軟な雇用規制緩和の見本と一部で賞賛されている英国の実態を知っておくべきだ。もっとも、日本はthe same job,the same payの方規制がないから英国より劣悪だとも言える。



良かったら下のクリックお願いします。


by show_isa | 2013-09-03 17:43 | English | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://showisa.exblog.jp/tb/21017682
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< マーケットを揺るがす8件の創造的破壊 最近の英語ニュースから >>